光熱費の高騰により、家庭への負担が大きくなることが懸念されるとともに、進行し続ける地球温暖化を防止するためにも住宅の断熱性能に注目が集まっています。
断熱性の高い家=光熱費を削減 という関係性について、断熱性能を高めることで光熱費にどのようなメリットがもたらされるかをお話しします。
目次
断熱等級とは

断熱等級とは住宅の断熱性能がどのくらいかを示します。等級は1~7の7段階あり、数字が大きいほど断熱性能が高いことを示します。
等級が高ければ高いほど、高い断熱性能を保有している住宅であるということになります。家庭の消費エネルギーの4分の1を占める冷暖房の費用を抑えることが光熱費の削減につながり、そのためには住宅の断熱性能の向上がポイントとなります。では、実際断熱性能が高いとどのようなメリットがあるのでしょうか。
断熱等級が高いと、快適な室内環境の実現、光熱費の節約、ヒートショックなど室内温度のよる健康被害の対策などが期待できます。
高い断熱性能は少しのエネルギーで快適な室内環境を保ち、光熱費を削減してくれます。
断熱性能が高くなるとコストも高くなる?

断熱性能の高い住宅を作るには、高い精度での設計や施工が求められるので、断熱性能の低い場合と比べてコストが高くなる傾向にあります。
また、断熱等級が高くなるにつれて必要な断熱材の種類や厚さなども変化するため、材料コストも大きくなります。
しかし、断熱性能の高い住宅は光熱費を節約できたり、補助金や税控除などの支援措置を受けられる場合もあるため、初期費用だけにとらわれず、毎月の出費も踏まえ、長い目で見ることが大切です。
断熱等級が高いほど外気の影響を受けにくくなり、少ないエネルギーで室温をキープできるため冷暖房の使用を抑え、光熱費の節約効果が期待できるのもメリットです。
光熱費は住み続ける間ずっとかかるコストなので、年数が経つほど節約効果も大きくなります。
また、家庭の消費エネルギーの4分の1を占める冷暖房の使用に伴う光熱費の低減から考えても節約効果は大きいと考えられます。
断熱性能と外気温

家の断熱性能を高めると外気の影響を受けにくくなるため、暑さや寒さに悩まされず快適に過ごせるようになり、光熱費も節約できます。
断熱性能が低い家だと、冬場は外気温の影響を受けて壁・床・天井の表面温度が下がり、体感温度を低く感じてしまうのです。
寒いと暖房の設定温度を上げてしまい、これが光熱費の上がる原因になります。断熱性能の高い家であれば、外気温に左右されず、冷暖房の設定温度を低くしても快適に感じるようになります。
たとえば、外気温が0℃の冬場であれば、断熱性能の低い家の輻射温度は平均10℃、断熱性能の高い家は平均18℃の輻射温度になります。この輻射温度の違いによって、室温が20℃であることは同じでも、断熱性能が低い家は体感温度が15℃になるのに対して断熱性能の高い家は体感温度が19℃と、4℃もの違いが生まれます。
断熱性能が高くなり、壁や床が外気温に左右されにくくなればなるほど、快適な室温で過ごしやすくなり、光熱費の低減につながるでしょう。
断熱性能と冷暖房

断熱性能の向上に欠かせない熱交換換気システムは、室内の空気を入れ替える換気の際に、取り込む外気の温度や湿度を調整する仕組みです。
この換気システムにより、外気温からの影響が軽減され室温を一定に保ちやすくなるので、冷暖房効率が上がり光熱費も節約できます。
光熱費は気温差の大きい夏と冬に大幅に上がる傾向があり、節約のためには冷暖房効率を上げてなるべくエネルギーを消費しないことが求められます。
断熱性能を高めて光熱費を安くするには、冷暖房をどれだけ使わずに済むかが大きなポイントになります。住宅の断熱性能を高めることで、冷暖房を頻繁に使用せずとも快適に過ごすことができるようになります。
冷暖房費を節約し、光熱費を抑える最も効果的な方法は、住宅全体の断熱性能を高めることです。断熱性能が強化されることで、冷暖房の使用を最小限に抑えられ、少しのエネルギーで快適な家を実現させ、光熱費の低減を目指します。
noahでは、三階建ての住宅などのダクトを通すことができない等、ダクト式の設置が難しい住宅にも熱交換気システムを設置できる壁掛け熱交換気システムを取り入れています。
まとめ

断熱性能の高い住宅は、外気温の影響を受けにくく、冷暖房の使用を最低限に抑えることで光熱費を大幅に減らすことができます。
光熱費は高騰し、地球温暖化も進行する現代において、断熱性能の高い家は暮らしに大きなゆとりをもたらしてくれるのではないでしょうか。
省エネ、節電による光熱費の節約をしようと思っても冷暖房の使用を我慢すると健康を害してしまうかもしれません。断熱性の高い家は光熱費の低減だけでなく、環境や私たちの健康により良い効果をあたえてくれるでしょう。
一見すると手を出しずらいかもしれませんが、長い付き合いとなる住宅と家族、これからかかる光熱費のことを考えると是非前向きに取り入れてほしいつくりです。
快適な暮らしを提供するために、noahは断熱等級5以上を取り入れています。