一戸建ての維持費がどの程度かかるのか理解している方は少ないです。
一戸建て購入の前にあらかじめどれくらい維持費がかかるのか、
一戸建ての維持費について試算しておくと安心です。
今回は一戸建て購入後の維持費について解説していきます。
一戸建てにかかる維持費の種類
一戸建ての維持費は、修繕費・保険料・税金と3つの種類に分けられます。
そして結論からお伝えすると、一戸建ての維持費は年間で約30~50万円かかります。
維持費の内訳を詳しく解説していきます。
【一戸建ての維持費】修繕費の目安や相場
一戸建ての維持費の中の修繕費用、
新築の一戸建てなら数年間は修繕費用は発生しないのが一般的ですが
一戸建てで築10年を過ぎたころから徐々に修繕が必要になっていきます。
一戸建ての修繕費用は所有期間にもよりますが
大体500~800万円はかかるといわれています。
『一戸建ての修繕が必要になる箇所』
屋外 | 屋根・外壁の塗り替え・柱の腐食、
庭の除草や木の植え替えなど |
屋内 | 壁紙・フローリングの張替え・
配管の整備・キッチンやバス・ トイレなどの水回りの不具合 |
『一戸建ての維持費-修繕費の目安』
修繕箇所 | 費用の目安 |
水回り設備 | 100万円〜200万円 |
外壁の修理・塗装 | 60万円〜300万円 |
屋根の修理・塗装 | 40万円~200万円 |
フローリング・畳の張替え | 1畳につき1〜6万円 |
【一戸建ての維持費】保険料の目安や相場
思わぬ火災や事故、自然災害などの事態から家を守るためには、
保険に加入することが重要になります。
家を守る保険は補償範囲が広い「火災保険」がメインで、
一戸建てで住宅ローンを借りる際には加入が必須となっています。
よく耳にする「地震保険」は単独で契約することはできず、
火災保険とセットで契約することになります。
火災保険(一戸建て)
一戸建ての火災保険の保険料は、補償内容、保険金額、
住んでいる地域、契約年数などで決まります。
保険金額は、「建物」の場合、購入額や自分で決めた金額ではなく、
構造や建築年・建築価額や面積・所在地などを基に保険会社が評価をして決まります。
「家財」の場合は希望額を申告するケースが一般的です。
地震保険(一戸建て)
地震保険の補償内容は、地震を原因とする火災や損壊、
埋没、津波による流出などがあります。
火災保険と違い、補償内容を選択することはできません。
一戸建ての保険料に関しては「だいたい〇円が相場」と言い切ることができません。
建物の所在地や構造、補償内容、特約の有無などに応じて大きく異なるためです。
加えて、免震建築物や、住宅性能表示制度の耐震等級を有している建物などには、
保険料の割引制度があります。
【一戸建ての維持費】税金の目安や相場
賃貸と異なり、持ち家の場合は税金がかかります。
家にかかる税金には、
どの物件でもかかる「固定資産税」
家や土地などの固定資産にかかる税金のこと。
毎年1回、または4回に分割して支払うことになります。
戸建ての場合は、月1~2万円(年10~20万円)かかるといわれています。
住んでいるエリアによってかかる可能性がある「都市計画税」
道路建設や上下水道の整備を目的とした税金のこと。
「市街化地域」に該当する人のみ納めます。
都市計画税が発生する場合、その相場は、年2~3万円ほどです。
【一戸建ての維持費】まとめ

今回は、一戸建ての維持費について解説しました。
維持費は一戸建ての種類や条件によって異なりますが、
年間約30〜50万円と決して安くない金額が必要です。
維持費を含めて資金計画を立てましょう。
維持費をおろそかにしてしまうと新しい生活がスタートした後で
突然の出費が続き、家計を圧迫する可能性があります。
一戸建てを購入する際は、維持費というのを頭に入れておき、
いざというときもすぐに対応できるように維持費を定期的に積み立てることが大切です。